2007年12月アーカイブ

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まちのアート・プラットフォーム・「急な坂スタジオ」の活動

「急な坂スタジオ」ってそうだったんだ。というのが正直な感想です。ずいぶん面白いことやっているんですね。レジデント・アーチストとかアーチスト・イン・レジデンスとか横文字いっぱいでよくわからなかったけれど、要するにアーチストと呼ばれる人たちが、ゆっくり腰を落ち着かせて活動できる場を提供することを基礎にして、派生して出てくる様々な課題に一緒になって取り組んでいらっしゃるようです。相馬先生がおっしゃるように、確かに「会館」「ホール」のような発表の場は多くても、作品を生み出していくための環境は、日本中どこも、意外なほど貧弱なのかもしれませんね。その意味で、急な坂スタジオの活動は大変先駆的で貴重な働きです。そんな活動拠点が横浜の、それも野毛にこんなに近く生まれたことを本当に喜びたいと思いました。

それにしても、現代芸術といわれるものはなかなか難解でした。若者言葉の語りや舞踏は、表現をとことん突き詰めていくとあの領域に入っていってしまうのかなと思いましたが、残念ながらおじいちゃん世代には壁があったようです。おじいちゃん世代はどうしても「起承転結」で物事を理解し評価する癖があるせいか「だから何なの?」「どこに意味があるの?」と考えてしまうのです。でも、巣鴨の地蔵通り商店街の「ツアー」は野毛でもやってみたいと思いましたよ。野毛には巣鴨に負けないくらい面白スポットがあるのですから。

「急な坂」は文化を創造していく人びとにとって、今の状況を最も象徴的に言い表している名称かもしれませんね。スタジオが一日も早く地域に根付き、理解者や協力者を得て、「ゆるやかな坂」になってくれることを願いました。

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ワークショップ:街の再生とアート(2)

実際に街に出て空き店舗を観察し、具体的な提案をする実践的プログラムです。4~5名づつグループに分かれ、見てきた3つの店舗から1つを選び店づくりをします。1)新しい店舗として 2)商店街施設として 3)ユニークな施設として など、何が可能か?どんなサービスが求められているのか?などを考えつつ話し合いました。一時間あまりで成果を期待するのは勿論無理がありますが、まちなかキャンパスの目的の一つであった「世代間の交流」が初めて実現できたと思いました。短い時間ですが、それぞれの感性や視点の違い等を感じ合うことが出来れば大成功です。いつの日か何か課題に向き合うとき、必ず役に立つ経験になったと思います。それぞれの生活の場を見直すきっかけにしていただければ幸いです。

A,B,C3つの店舗のうちどのチームも取り組まなかったCのお店は、火事に見舞われ、事故で家族を失うなど大変悲しい出来事があって空き店舗になったわけですが、50年も前、野毛が最も活気付いていた頃は、楽しくひょうきんで,人を笑わせてばかりいた親父と、やさしくて働き者のおかみさんで切り盛りしていた、野毛一番の大衆食堂でした。そんな、市井の人たちの息遣いを感じとりながらイメージを膨らませていただければ、もっといいものが出来るかもしれません。

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ワークショップ 街の再生とアート(1)

空き店舗は資源、そんな嘉藤先生のメッセージでした。様々の理由で全国の商店街で空き店舗が増え続けています。

嘉藤先生のお話で街の未来は空き店舗から見えてくるような気がしました。野毛もご他聞にもれず、大資本に抗うすべなく閉店に追い込まれるケースや後継者難など、多くの事例を抱えています。

まず、空き店舗について知ることからその対策を考えることを示されました。ご専門の立場からアートによる活性化の事例と提案がありました。大企業や行政の主導による大掛かりなモノより、街の身の丈にあった「巨大化と異なる動き」は大変興味深く聞くことが出来ました。東京向島におけるアートと街の関係で紹介された実践事例は野毛にとってとても身近で、子供ワークショップ「リサイクル遊び」など、是非取り組んでみたいヒントにあふれています。また、公的資金のない自主的な活動にこそ、かえって自由なコミュニティづくりに可能性を広げることも示唆されました。

さて、街の再生に向けて何からはじめましょうか。先生は、1)空き家の利用 2)バブル崩壊後の人びとの変化 3)高層ビル住宅への恐怖 4)低価格賃貸など、考える際の要因となるキーワードをいくつか提示されましたが、皆さんは何から入りますか?

宿題が出されています。「空き店舗を使って、何が出来るか?帰り道考えてください」でした。

忘れないでね!